[ 団体紹介 ]
宮崎県オペラ協会は昭和47年11月に設立以来、18回の本公演をはじめ、宮崎県教育委員会主催の「ファミリー劇場」など、県内の小・中・高校等への巡回公演も 140回を超え、ヨーロッパ生まれのオペラを、宮崎という一地方に定着させるために日夜努力を続けております。
既存の「カルメン」「愛の妙薬」「ヘンゼルとグレーテル」「魔笛」等の名作オペラを通してオペラの浸透をはかる一方、
“今必要なのは優れた日本のオペラだ”
という理念から、宮崎の神話や伝説を題材に、独自性と普遍性を兼ね備えた作品を生み出すことにも情熱を傾けております。
宮崎県オペラ協会 会長「地村 俊政(ちむらとしまさ)」挨拶

私ども「宮崎県オペラ協会」のホームページにようこそ!
まずは、オペラ「赤毛のアン」についてのお知らせです。
平成30(2018)年の夏頃に、私たちはモンゴメリ原作のオペラ「赤毛のアン」を初演いたしました。
台本・倉迫康史氏、作曲・佐橋俊彦という気鋭の、今が旬のお二人による、世界で初めてのオペラが誕生します。
ミュージカルの「赤毛のアン」はご覧にになった方も多いでしょう。
しかしこのオペラ「赤毛のアン」は、私ども宮崎県オペラ協会だけにライセンスをいただいた、正真正銘の世界で初めてのオペラなのです。
2018年夏に宮崎・都城で三回公演が無事に終了し、2021年夏にはみやざき国民文化祭2020として、再演も大成功いたしました。
さて、大戦後「文化果つる地」「陸の孤島」と言われていた宮崎の芸術文化を「何とかせにゃいかん!」という当時の若者たちの思いが、宮崎にいろいろな文化活動を生み出す原動力となりました。
「宮崎県オペラ協会」もその一つで、昭和47年11月に発足して40数年の歴史を誇る宮崎県を代表するオペラ団体です。
協会の特徴といえば「西欧のオペラに学びながら、日本の優れたオペラの創造と上演に力を注いでいる」というところでしょうか。
話はさかのぼりますが、昭和26年(1951年)には宮崎の音楽の父、園山民平氏により「宮崎オペラ協会」が設立され、宮崎にちなんだ「桜子物語」「鶴富物語」などが上演されました。
これは戦後疲弊した社会において驚異的な出来事であり、地方オペラの走りとして永く記憶されなければなりません。宮崎県オペラ協会は園山民平氏没後17年に設立され、氏の意思と伝統を脈々と受け継いでいるわけです。
ところが、残念ながら音楽の人材育成を担ってきた宮崎の大学、高校の機関が軒並みなくなり、私共の活動は厳しい状況を迎えつつあります。
このピンチをチャンスに変える方法はないのでしょうか?
地域のオペラはこれまでもアマチュアの頑張りによるところが大きかったはずです。
音楽大学は出ていなくても、同等以上の活躍をしてきた方々も大勢いたはずです。
私どもはアマチュアの皆さん、若年層の皆さんの育成に全力を傾けることにシフトをチェンジしました。
ついでにチケットに関するノルマも撤廃いたしました。
若い皆さん、是非オペラにチャレンジし、共に宮崎県の芸術文化の向上に邁進しようではありませんか。
子育て等がようやく楽になったお父さんお母さんも、ワークショップに参加されれば、楽に復活ができるのではないでしょうか。ぜひ覗いてください。
最後に、県民の皆様、デジタル時代にアナログの旗手として活動を続ける「宮崎県オペラ協会」を、今後ともどうかご支援のほどよろしくお願い申し上げます。